Focus U ブログ
情報の豊かさは注意の貧困をもたらす
かつて、オフコンで処理されていた基幹業務を、パソコンで出来るようになっただけでも十分に革命的なことでした。
やがてWindowsパソコンが普及し、そこで動くソフトウェアには改善が繰り返され、今に至っています。今、一定以上のシェアのあるWindowsの業務ソフトの多くは、およそ20年の歴史があります。
処理される情報量も、20年前からは飛躍的に増えました。
最初は入力出来るだけで、伝票が出力出来るだけで大きな驚きでした。ところが、それもやがて当たり前になり、今ではあらゆる集計、検索、加工、分析がWindowsPC出来るようになっています。
このある意味満ち足りた状況の中で、新たな課題が発生しています。
それは、
「情報が多すぎて、本当に活用できているのか?」
ということです。
E-mailが普及し始めた時も、LINEが出てきた時も、最初は受信するだけでテンションが上がったものです。ところがやがてそれは普通のことになり、ついには、「既読スルー」する事態になります。メールが来ただけでは、LINEが届いただけでは何も感じなくなっているのです。
まさに、
「情報の豊かさは注意の貧困をもたらす」いい例です。
業務ソフトでもまさに同じことが起こっています。出来ることが飛躍的に増えたからこそ、ひとつひとつの情報に注意が行かなくなっているのです。
様々な情報が入手出来るようになったとき、その情報量の増加と、注意力は反比例していきます。
キャップクラウド株式会社のミッションが、
「必要な情報を、必要な時に、必要な人へ」としているのは、情報を最大限に活用するために、まさにこの取り組みが必要だと考えているからです。
情報には鮮度があります。また、ある人にはとても大事な情報でも、ある人にとってはどうでもいい情報というものがあります。
すべての情報がフラットな状態で並んでいる時、そこから自分に必要な情報を抽出するのは容易ではありません。情報を得ようという強い意志がなければ、むしろ情報は遠ざかっていきます。
そろそろソフトウェアは、情報を並べて満足しているのではなく、それを最適なタイミングでそれを必要としている人の手許に運んであげることを考える必要があるのではないでしょうか?
「Focus U」はそんなコンセプトで生まれた、クラウドサービスです。
業務上必要な情報を、一番必要なタイミングで、それを必要としている人のもとに届けるクラウドサービスです。「タイムレコーダー」「給与明細」「顧客管理」「販売管理」に続き、続々サービス計画中です。